鼻をかんでいる女性

インフルエンザは風邪と違って激しい症状を呈するのが一般的です。
しかし、2~3月に流行期を迎えるインフルエンザB型は、他のインフルエンザのタイプとは違った症状が現れることが多いため、インフルエンザとは気が付かず見逃してしまうこともあります。
インフルエンザB型は胃炎や嘔吐を起こすことがあり、脱水症状を起こしやすいので、体調の回復が遅れがちになります。
また一度熱が下がってもぶり返すことがあるのも特徴的です。
いったん熱が上がったあとに熱が再び上がる「二峰性発熱」が起きることもあります。
インフルエンザの症状が長く続くことで免疫力の低下や脳症、肺炎などの合併症が起きることがあり、注意が必要になります。
特に幼児や高齢者は、合併症にかかるリスクが高いので、熱がいったん下がっても引き続き経過を見守ることが大事です。

インフルエンザB型の症状はA型とどう違う?

インフルエンザB型は、他のタイプと違って毎年流行することはありませんでした。
数年間閣で定期的に流行するタイプであり、毎年猛威を振るうタイプとは違いがあります。

しかし、ここ数年は毎年のように流行し始めています。
B型は特有の高熱の症状が出ることもありますが、他のタイプに比べて比較的症状が軽めに出ることが多いのが特徴です。
患者の中にはたとえ感染していても、平熱もしくは微熱程度で高い熱が出ない人もいます。
鼻水、痰、咳といった他のインフルエンザでも現れる症状は出ることが多いのですが、インフルエンザ特有の全身倦怠感や筋肉痛の症状は、他のタイプに比べて出ないもしくは軽いことが多いです。

そのため、なかなか熱が下がらずに、病院を訪れて感染が判明するケースもありますが、B型に感染していることに気が付きにくいケースも見受けられます。
気が付いたときには重篤な症状になっている場合もあり、B型流行期には十分な注意が必要になります。
またB型は他のタイプと比べて、消化器症状が出やすいのが特徴です。
胃炎や嘔吐といった症状が長引き、時には下痢や腹痛を伴うこともあります。

このとき、嘔吐や下痢をした排泄物には、大量の菌が含まれていることから、これを処理した家族などが二次感染をすることがあり、家族中にB型が広まることもあります。
汚物の処理には十分注意が必要です。
また、胃腸症状が現れた場合には、食欲不振になりがちです。
一般的な風邪の症状と同様に、おかゆのような消化のよいものを食べるようにしたほうが良いでしょう。
また、水分は十分に取るようにします。
経口補水液で水分補給をする様に心がけましょう。
消化器症状が長引いたときは、病院で点滴をしてもらうと回復が早くなります。

熱の症状について

また、B型は、熱が下がるまで若干時間がかかることがあります。
特に他のタイプと違って、一回平熱もしくは微熱に下がったはずの熱が再び上がるいわゆる「二峰性発熱」が見られることもあるのが他のタイプとの違いです。

再び高熱が上がることから、体力がかなり消耗してしまうことが心配されます。
激しい消化器症状を起こしてしまったり、二度の熱で解熱に時間がかかることから、免疫力が低下している高齢者では、重篤な合併症を引き起こしかねません。

たとえば、懸念される合併症は肺炎、中耳炎、脳炎など、気管支炎などがあります。
高齢者や小さい子供は、インフルエンザの合併症が起こりやすいので、特に注意が必要です。
特にこのインフルエンザB型は、一度平熱もしくは微熱に下がることから、もうほぼ治ったと油断してしまうことがあります。
しかし、再び熱が上がってしまい、体力を相当消耗してしまうことから、合併症にかかりやすくなってしまいます。
一度熱が平熱に下がっても決して安心せずに、完全に体力が回復するまで経過をしっかり観察することが必要です。

高齢者、妊婦、幼児のほか、慢性的な病気を持っている人は、インフルエンザB型の症状を侮らずに、周囲の人が十分に気を配ってあげることが大事です。
気管支や肺に持病がある人は、インフルエンザにり患したことが分かったら、抗菌薬を飲むことで合併症の悪化を防ぐことができる場合があります。

幼児や高齢者は特に注意が必要

また幼児はインフルエンザ脳症に十分注意が必要です。
インフルエンザ脳症とは、インフルエンザに感染後に、意識障害やけいれんをおこし、時には死に至る恐ろしい病です。
他のインフルエンザでも脳症などのリスクはあるのですが、特にB型は、合併症に十分な注意が必要になります。

また心筋炎や心膜炎なども引き起こすことがあり、完全な回復まで目が放せません。
高齢者では肺炎や気管支炎の心配があり油断ができません。
B型の症状と風邪の症状の違いを理解しておくことが、迅速な処置に結びつきます。
それが速やかな回復に向けての第一歩となります。

インフルエンザB型は風邪と症状が似ている?

インフルエンザB型は風邪と類似の症状があります。
そのために、対処が遅れてしまい、ひどくなってしまうこともあります。
類似の症状としては以下の症状があります。

  • 発熱、微熱
  • 胃炎
  • 咳、痰
  • 嘔吐、下痢
  • 頭痛、悪寒
  • 鼻水
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • だるさ

こういった症状は一般的な風邪でも良く見られることから、風邪と思い込んだり、中にはクリニックで風邪と診断されてしまうケースもあります。

インフルエンザ特有のだるさや倦怠感、筋肉痛は一般的な風邪でも現れることがあります。
しかも、B型は、インフルエンザ特有の症状が比較的軽めに出るために、ますます風邪の症状と類似していて間違えやすいのです。
インフルエンザと早い段階で判明すれば、インフルエンザの症状に効く薬が投与されるのですが、風邪と思い込んでいるとインフルエンザの速やかな治癒が期待できません。

抗インフルエンザ薬が効き目を現すのは、感染後48時間以内とされています。
この時期を過ぎてしまうと、せっかく抗インフルエンザ薬を投与しても、効き目が現れにくく、治癒するまで時間がかかることになってしまいます。

このようにB型と風邪は非常に症状に類似点が多いのが特徴です。
しかし、インフルエンザには風邪とは違う症状もあります。
例えば、症状の急激な出現です。

一般的な風邪の症状は、鼻水、痰の絡んだ咳、頭痛と言った症状から発熱と比較的ゆっくり進行することが多いのです。
個人差はあり、その時の体調によって症状が急激に悪化することがないわけではありませんが、比較的症状の進行はゆっくりです。
そして数日間で熱は下がり、回復も比較的早いのが風邪の症状です。

しかし、インフルエンザの症状は急激に現れます。
突然の激しい悪寒、38度以上から時には40度以上になる高熱、そして倦怠感、痰の絡んだ激しい咳などです。
特にインフルエンザの咳は、激しいことが多く、市販の咳止めを飲んでも効果が出にくいことがよくあります。
そして、症状も激しい分、体調が回復するのが時間がかかるのが特徴です。

インフルエンザの多くは体調の回復に一週間から10日かかり、熱が下がってもすぐ体調がもとに戻らないことが多くあります。
しかし、B型では症状の出方が軽いために、症状の類似性が高く見分けが付きにくいことが多くあります。
そのため、インフルエンザB型の流行期の2月~3月ごろに、微熱や痰、咳などの風邪のような症状が出た場合、一度はインフルエンザを疑って病院に行った方がよいでしょう。

早期に対処すれば、症状の悪化も防ぎ、回復も早くてすみます。
もしも風邪だと思って、学校や職場に行ってしまうと、人から人にインフルエンザが感染し、あっというまに他の人に感染させてしまうことになります。

インフルエンザと分かれば、感染から完全に治るまで自宅待機をするので、人にうつる機会が減ることになります。
このため、インフルエンザB型と風邪は症状がとても似ていますが、初期の診断が大事で、そのことが他の人に感染させないために、とても重要な事になります。

風邪の症状に加えて、胃炎や嘔吐などの消化器症状が出ていたら余計に注意が必要です。
中には、風邪と思って市販薬で済まそうとしているひともいますが、市販薬の風邪薬では効果がありません。
風邪だという思い込みに注意が必要になります。

インフルエンザと風邪薬の違いは飲み薬にあります。
もしも、インフルエンザの感染が判明したら安静にしている点は風邪と全く同じです。
水分を十分に取って、休養を十分にとりましょう。

食事は消化が良く、栄養価の高いものを少しずつ食べるようにします。
胃炎が治まるまでは、脂っこい食事は避けた方が良いです。
口内炎もできやすくなるので、そのときには刺激物をさけた食事を取ります。
インフルエンザは平熱後もしばらくは外出は避けた方がよいです。

インフルエンザB型が流行する時期の傾向

インフルエンザB型は、およそ流行時期は1月~3月ごろです。
特に流行のピークは3月ごろで、そのころはB型の患者が増える時期です。
たとえば、11月ごろに予防のための注射をしたとしても、2月~3月には予防注射の効力が切れてしまうころなので、B型にり患する確率が高くなります。

またすでに12月ごろに別のタイプのインフルエンザにかかったとしても、再び感染する可能性があるので注意が必要です。
B型が流行する1月~3月ごろに外出する場合には、感染を避けるために予防策を取ることが大切です。
B型は乾燥した空気を好むので、場合によっては5月ごろまで流行することがあり、厚生労働省のHPなどで流行状況を確認するようにしましょう。

厚生労働省のHPでは、「今冬のインフルエンザ総合対策」として、患者の発生報告を行います。
学校休校情報やインフルエンザで休んでいる学童などの数を情報・公開します。
またインフルエンザで入院している患者の情報も分析し、情報公開します。

その他流行レベルマップや過去10年間の流行状況を比較して、グラフに表示したり公開しています。
こうした厚生労働省のHPを参考にして、インフルエンザの流行する時期がいつごろなのかを把握しておくことは、自分の身を守るためにもとても大事なことです。

マスク
インフルエンザにかからないためにも、自己防衛が必要になります。
たとえば、外出の際には、マスクをすることがかかせません。
電車の中でも人から菌をもらわないためにも、この時期のマスクは絶対に必要です。
温かい服装
抵抗力を高めるために、服装にも注意が必要です。
体を冷やす服装は避け、温かい洋服で防寒に努めることが大切になります。
また外から帰ったらうがいや手洗いと言った基本的な風邪対策をすることも感染予防の対策に有効になります。
人混みを避ける
感染予防のために、人混みに行かないことも大切です。
人混みではインフルエンザのの菌を持った人がいる可能性が高いので、必要以外に人混みにいくことを避けた方が良いです。
疲労をためない
夜更かしせず夜はなるべく早く寝て、体力の回復に努めるようにしましょう。
アルコールやたばこの取りすぎは抵抗力を下げてしまうので、なるべく取らないようにした方がいいです。
室内の加湿
部屋の対策としては、加湿器が有効です。
インフルエンザの菌は乾燥した部屋を好みます。
菌の増殖を防ぐためにも、加湿器を付けて、湿度を高めておきましょう。

もし、家族に感染者が出た場合には、家族とは別の部屋で寝てもらうようにします。
家族のお世話をするときは、マスクをして、部屋から出たら手を良く洗いましょう。

インフルエンザが流行する時期として2月~3月ごろがありますが、予防のために10月ごろから予防注射が始まります。
苦しまないためにも、接種を受けて予防に努めましょう。
特に幼児や高齢者は合併症のリスクがあるので、接種を受けておく方が好ましいとされています。

厚生労働省のHPにはワクチンの確保の情報が載っています。
供給量についての記載もあるので、参考に目を通しておくとよいでしょう。

これまではB型は2年に1回の流行が多かったのですが、近年は毎年流行するようになりました。
そのため、去年かかったから今年は大丈夫ということはありません。
寒さや乾燥など季節の状況に応じて、インフルエンザが流行るので、十分対策が必要です。
毎年多くの感染者が出ているインフルエンザに対抗するためには日ごろから抵抗力をつけておくことが大切です。
普段から疲労をためない、体調がおかしいと思ったら早めに休息を取ることも大事です。

日ごろから、体調管理を常にしておくことがインフルエンザに対する最も重要な対策になります。
特に高齢者や幼児は、体調の変化が激しいので、周りの人は気を配ることが大切です。

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