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タミフルの使用において児童の異常行動に注意

タミフルはインフルエンザの治療薬として広く使われている薬です。
インフルエンザは高熱や頭痛など、子供だけでなく大人にもつらい症状を与えます。
少しでも早く熱を下げてあげたいというのが親心でしょうが、タミフルは副作用として異常行動があることで知られています。

そもそも、インフルエンザには脳炎や脳症という重篤な病気を引き起こすことがあります。
脳炎とは、脳の中にウィルスが入り込み、炎症を起こすもので、脳症はウィルスは直接脳には入っていないのですが、過剰な免疫反応が起こる状態です。

高熱が続くと、脳からはアドレナリンなどが多く分泌されます。
すると、脳は寝ているのに体の筋肉は動くという状態が起こります。
夢で見ている内容にないして、手足が動いたり、話したりする行動で、熱性せんもうと呼ばれています。
訳の分からないことを言うこともありますが、高熱を引き起こすインフルエンザは熱性せんもうを起こしやすい状態と言えるでしょう。

そのようなインフルエンザの状態の中で、タミフルを服用すると、児童にとっては熱性せんもうだけでなく、異常行動を起こしやすい状態と言えるでしょう。
熱が続いている間は、保護者による観察が欠かせません。
特に、タミフルを1~2回飲んだ後というのは、異常行動が発現しやすいと言われているので、よく観察しましょう。

タミフルとインフルエンザの異常行動は、関係がはっきりしていません。
ただ、副作用として児童に異常行動がみられることから、厚生労働省も子供に対する薬の処方に関しては注意を促しています。

タミフルの異常行動としてみられるのは、突然立ち上がって部屋から出ようとしたり、変なことを言い出すというものがあります。
人に襲われる感覚を持ち、外に出るというものや、興奮してベランダに出ようとするという症状もあります。
このような状態になると、保護者もパニックになってしまいますが、落ち着いて子供に危険が及ばないようにしましょう。

タミフルの服用で児童が異常行動を起こした実例の紹介

タミフルの服用により、児童が実際に異常行動を起こした例はいくつかあります。
16歳の男子は、タミフルを服用後1時間半ほどでうわごとを言うようになり、階段から飛び降りようとするようになりました。
家族が止めても、4回ほど飛び降りようとする行動を繰り返したようです。
幸い、ケガなどはありませんでした。

17歳の男子は、タミフルを服用後就寝しましたが、家族が外出中にトラックにはねられて事故死してしまいました。
タミフルの副作用として、飛び降りや部屋の外から出ようとするという症状は比較的多くみられるものです。
家族がいるかいないかによって、状況は大きく変わります。

ただ、仕事などで24時間常に付き添っているのが難しい場合もあるでしょう。
そのような場合は、せめて2日の間は、子供から目を離さないように注意しましょう。
タミフルの異常行動は飲んでから1~2日のうちに起こりやすいという特徴があります。

また、タミフルを飲んで寝ていると思った5歳の女子がいきなり起き出し、幻覚症状を見ているという報告もあったそうです。
保護者の顔にこわいものが見えたり、変な音が聞こえるということで、手足をばたつかせて逃げるような行動をとりました。
30分ほどその行動は続きましたが、保護者が言い聞かせると症状は落ち着いたそうです。

タミフルを飲んだ児童が全て異常行動を起こすというわけではありません。
ただ、インフルエンザという高熱が続く病気は、ただでさえこのような行動が起こりやすい状態です。
タミフルとの直接の因果関係はまだ解明されていませんが、注意するにこしたことはありません。
インフルエンザにかかったときや、タミフルを服用しているときは、目を離さないようしましょう。